Tips6.領収書に印紙を貼らずに済む方法

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音楽家として仕事をしていると、演奏料、出演料などのいわゆるギャランティなどその場で現金で支払われることもあり、時に領収書をくれと言われることもあるはずです。
通常5万円以上〜100万円未満の領収書には200円の収入印紙を貼り消印を押して渡すことになっています。
金銭の受取書や領収書は、印紙税額一覧表の第17号文書「金銭又は有価証券の受取書」に該当し、印紙税が課税される対象だからです
ただし、ギャラが銀行振り込みの場合は、先方に振り込みの記録が残りますし領収書は必要ありません。当然印紙も必要ありません。

さて、現場でいきなり領収書といわれても印紙など持ってないよ・・・という人も多いかもしれませんね。でも現場仕事でトッパライ(当日払い)の案件に慣れてるミュージシャンは持ち歩いていることもありますし、払う側が用意していることもよくあります。でも印紙はないことも・・・でも、心配は要りません。200円の収入印紙はコンビニでも手に入ります。

それはさておき、実は振り込み以外にも印紙を貼らなくていいケースというのもあるのです。このあたり、税務署に確認したので参考にしてみてください。

1.報酬が5万円以下の場合
2.電子領収書を発行する場合など
3.本業を持っていて、音楽による収入が年間20万未満の雑収入の場合
4.音大の教授など


⚫️1.報酬が5万円未満の場合
通常は額面5万未満ですが、例えばそこに消費税が含まれていて、消費税額が別途記載されている場合は消費税抜きの金額で5万未満であるなら印紙は必要ありません。

⚫️2.電子領収書を発行する場合など
その場で領収書がなければ後送ということになるでしょうが、この場合、PDFや電子領収書のシステム、またはFAXを使用して領収書を送れば印紙は貼る必要はありません。そもそも貼ることができないからです。ただし厳密にはこれは先方がその領収書を電子管理をしている場合で、紙に印刷して保存している場合には印紙と消印が必要になるそうです。この場合の消印は送った側のものでなくとも良いので(印紙が使われた証の消印があればOK)、先方が紙として保存するのがわかっているのであれば、印紙代を払って貼っておいてもらうという方法もあります。

⚫️3.本業を持っていて、音楽による収入が年間20万未満の雑収入の場合
音楽家にとって演奏の報酬はもちろん所得税の対象ですが、例えばサラリーマンなど本職があって趣味でギターを弾いているような場合はどうでしょう?
例えばサラリーマンが友人のパーティーでギターを演奏して謝礼をもらったとします。この場合、この謝礼は雑所得になるのでもちろん所得の一部として所得税の課税対象になるものですが、20万未満の雑所得は申告の必要はありませんので、所得税はかからないことになります。そしてこの場合、領収書も印紙もいらないことになります。ただ、まぁ先方から領収書をくれといわれたらそこは領収書は書くべきでしょう。5万以上の謝礼というのも珍しいでしょうが、もちろんそこは印紙は貼らなくてOKです。

⚫️4.音大の教授など
大学教授や弁護士、医者など特定の業種の領収書には印紙税がかかりません。印紙税法上の課税対象ではないからなのです。
例えば、音大の教授が外で講演や演奏などを行ってそこで謝礼や報酬を受け取っても、そこには印紙は要らないことになります。ただし、これ、准教授はだめだそうで、そこが線引きになっているということでした。

いずれにしても、印紙税のシステム自体が古いので電子化の流れについていけてないようで、本来はこのあたりの法整備も必要なところなのでしょう。


蛇足ですが、例えば、打ち合げの費用が5万以上かかった場合、お店の発行する領収証には200円の印紙が必要ですが、人数分発行して貰えば単価は下がりますから、印紙は要らないことになります。またスタジオ仕事などで機材レンタル料と報酬の合算が5万以上になる場合でも、これらを分けて領収書を発行すればやはり印紙は必要なくなります。

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Author:atozogawa
音楽プロデューサー、ギタリスト、作編曲家の小川悦司です。
好評だった「ミュージシャン金のバイブル」の続編をブロマガ配信することにいたしました。音楽家を目指している方にご覧いただけたら幸いです。

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