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Tips5.フライヤーは効果があるか?

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バンド活動やライブの宣伝などでフライヤーを配るというのはもはや常套手段でしょう。一般的には新聞の折り込み広告をチラシ(「散らす」が語源)、ライブの案内などを刷った比較的小さめの案内をフライヤー、人々に配布する紙片をビラなどと呼び分けることもありますが、いずれにしても催事を一般に知らしめるための紙切れという意味ではほぼ同義で使われているといっていいでしょう。

⚫️ターゲットが不特定多数の場合
まずは、小規模なライブの告知にはあまり向いていない一般的な新聞の折り込み広告(チラシ)についてですが、一般的な効果という意味でここから解説しましょう。
新聞折り込みは基本的に不特定多数の人がターゲットになるので、食品や日用品など、だれもが必ず買うであろうものに効果があります。ではそれがどの程度の集客につながるかというと、とある調査機関の報告によると多くても0.3%とのこと。1000枚配って3人の来客ということです。これはあくまで多いケースで、初回の配布では実数は1名来るか来ないかという確率だそうです。
実際、音楽系は新聞チラシよりも専門誌などへの広告掲載の方が効果的ではありますが、規模が大きなイベントの場合は新聞などもそれなりの効果はあります。

⚫️SNSでイベントの広告を打った場合はどうか?
次に紙のフライヤーではなくデジタルフライヤーに関してですが、これはターゲットの設定によりますが、音楽ジャンルを特定してライブに来そうなターゲットに広告を打った場合、私が実際に打ったFaceBook広告では約1,0000人にリーチしてリアクション、コメント、シェアが合計650弱、投稿クリック378というという結果が今までで最も良かった結果です。ただし、実際の来客100名弱に関しては、これはそもそもアーティストを知っている方がほとんで、直接広告を見て初めて来たというのはほんの数人でした。
また、これは下で説明する方法をとったからであり、ただ闇雲に広告を打ってもそう数値は上がらないものだということは付け加えておきます。
ただし、認知を高めるための布石という意味では、のちに初めて会った方から「あのライブ行きたかったんだよね」などと声をかけられたりということも複数回あったので。手応えを感じたということは付け加えておきます。

⚫️フライヤーの効果を高めて、集客に結びつけるためのポイント!!

1.繰り返して接触回数を増やす
チラシやフラーヤーには直接的に集客に結びつかなくともとても大きな役割があります。
それは「認知」させるとうことです。例えば一般的には、10万部を10万人に1回配るよりも、1万部を1万人に10回打った方が効果的といわれています。
TVCMが効果的なのは、何度も同じ宣伝を見ることによって、接触回数が増えて企業や商品のブランディングが出来上がるからです。
ですから、イベント毎に毎回繰り返して宣伝し、まずは多くの人に知ってもらうことが大事なのです。
直近のライブの動員が直接増えることは稀ですが、多くの人に認知してもらうことによって、将来何かがトリガーになった時に話題になりやすくなるための布石と考えましょう。

2.ターゲットを絞る
例えば、ジャズであればジャズファンに、V系であるならV系のファンに、まずはそのように興味のあるであろう人に手元にフラーヤーを届けることが大事です。FaceBook広告ではこのあたりのターゲットが絞れますが、これとは別にロック系のバンドがよくやっているのが、他のアーティストのコンサート会場の外で自分のバンドのフライヤーを配るという方法。これは禁止されている場所も多々あるのでどこでもできるわけではありませんが、繰り返せば闇雲に配るよりはよほど認知度が上がります。

3.より多くの人に見てもらう工夫をする
新聞広告を1万世帯に配った場合、それを見ることのできるのは1万人ではなく、世帯平均人数を掛けた2.5万人弱となります。また、一人ひとりに直接渡すよりも、楽器店やスタジオの貼った場合のほうが認知してくれる人数は飛躍的に伸びるでしょう。これらの場所にフライヤーを貼ってもらう場合は、直近のライブではなく、なるべく長い期間貼ってもらえるように、少し先のライブの告知やCDの宣伝がよいでしょう。ここでは直近のイベントの集客よりも、認知してもらうことを優先すべきなのです。

4.直接のコンタクトを併用する
コンサート会場近くや駅近辺でのビラ配りができる場合は、スタッフやアルバイトにやってもらうのではなく、アーティスト自らがステージ衣装で配った方がより効果的です。
私が以前プロデュースしていたアイドルはこの方法でライブ直前にかなりの集客を得ることができていました。本人から直接もらった場合や直接声がかかった場合、喜ぶ人も多いものですし、その時ではなくてもライブに行ってみようという動機になりやすいのです。
もちろん、路上ライブなどで立ち止まってくれた人にフライヤーを渡す場合でも、スタッフではなく本人が配る方が好感度は高いものです。

5.デジタルフライヤーを活用する
ライブを毎回告知するにしても紙媒体のフライヤー以外に、先に述べたようなSNS上でデジタルフライヤーを掲載するという方法も、もはや常識です。
ここではライブに来そうなターゲットに直接見てもらうような工夫をします。FaceBookのアーティストページでの公開と併せて、特定のターゲットに広告を打ってまだ知らない人へのアプローチはもちろんのこと、例えばTwitter等で1月前、2週間前、1週間前、3日前、2日前、前日など、複数回告知するとよいでしょう。

6.直接連絡をとる
集客に最も効果的なのは、フライヤーでライブ自体の認知を広めた後で、メッセンジャーやDM等を使って知り合いに直接アプローチする方法です。本人から直接の誘いは無視しずらいものですから、ここで追い込みをかけるのが最も効果的なのです。ただしこの方法はライブの時だけの連絡だとあまりいい印象を与えないので、日頃からのコミニュケーションは大事にしておきましょう。

7.QRコードを埋め込む
フライヤーのデザインにはアーティストの写真はもちろん日時、会場などの情報も盛り込むのは当然ですが、QRコードを埋め込んで自らのホームページなりライブハウスなりに誘導すると効果的です。デジタルフライヤーの場合はURLで構いませんが、紙媒体に記載されたURLをスマホに打ち込み直す手間はそれだけで面倒だからです。またアクセス解析ができるというメリットもあります。QRコードで誘導する先に特典を設けるなどすると、より効果的です。

Tips4.コネを作る方法

「コネ」というとネガティブなイメージですが、実際、多くの場合仕事において「コネクション」「人と人との繋がり」は非常に大事です。特にある程度のスピード感を持って事業を拡大するには人と人との繋がりは必要不可欠と言っていいでしょう。単行本でも自分のギャラを使ってコネクションを作る方法は紹介しましたが、ここではコネ作りのコツを教えましょう。

その前にひとつ覚えておいて欲しい大事なキーワードがあります。
それは”人は理屈よりも気持ちで動く”ということです。
同じ条件なら、仕事は「知り合いに、それよりは友人に、それよりは仲のいい人などコミニュケーションの取りやすい人に」流れるものなのです。
また、直接仕事につながるかどうかはともかく、例えば憧れのミュージシャンと繋がりたいと思っているだけの場合にでも、この方法は役に立つはずです。ここでは、もし話す機会のできた場合に、そのコネクションを確かなものににするための方法を紹介します。

コネクションをつなげるために役立つ方法は次の8つです。
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Tips3.メジャーデビューに潜むカラクリとワナ!?

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メジャーデビュー、この言葉に憧れる人は少なくないでしょう。
「今時インディーズでも充分だよ?」そういう意見も多々ありますが、今回はメジャーという言葉の定義と、その言葉の意味するところのカラクリ、そしてそのメリットデメリットについて考察してみたいと思います。

まずは知っておきたいキーワード5つを挙げておきます。

1.メジャーレーベルとは?
 欧米ではソニー、ユニバーサル、ワーナーという3つのグループの傘下にあるレーベルをメジャーレーベルといいますが、日本では日本レコード協会の正会員、もしくは広義には準会員である各社とその傘下のレーベルを含めてメジャーレーベルと言います。

2.メジャーデビューとは?
メジャーレーベルと「楽曲の制作や販売などを目的とした契約」を結び、作品をリリースすることを、一般的にメジャーデビューといいます。

3.色々な解釈のある「メジャー流通」
メジャーデビューすればもちろんメジャー流通ですが、レコード会社は近年制作には介在せずに流通のみを取り扱うことも少なくありません。この場合、流通のみを扱う別部門が窓口になるのが一般的ですが、制作には関与しないため、当然プロモーションや活動に対するサポートなどは受けられません。それでもCDを全国流通に乗せられること、そしてレコード会社の名前を販売元として掲げられるというメリットはあります。
レコード店にとってのメジャー流通とは日本レコードセンター、ジャレードなどの物流を介しているケースで、返品できるシステムになっているかがポイントとなります。一般的にインディーズの場合は返品できないことがレコード店のリスクになるということです。
また、レコード会社以外にもレコード店にCDを置くための流通システムを持っており個人にもそれらを仲介していくれる業者もいます。Tune Coreなど配信系のアグリゲータなどにもその手のサービスはあります。そしてレーベルがAmazonなどと直接取引きをしてるケースなどもありますが、このように誰もがアクセスできて簡単に購入できるようなサイトに商品を置いているだけでも「メジャー流通」と呼ぶこともあります。

4.発売元と販売元
発売元はそもそもそのCDを作ったレーベルなり個人ですが、これに対して販売元はその商品を流通させて実際に販売するという役割を担っています。
例えば、発売元がインディーズレーベルA、販売元が大手レコード会社というケースもよくあるのです。

5.原盤権
原盤権はCDが売れた時にとても大きな収益をもたらします。原盤権は通常そのCDの制作費を負担したものの権利です。原盤権はCDならその売価の12-16%程度が相場です。それに対してアーティスト印税の配分は1%程度です。



⚫️よくあるカラクリ その1 本当にメジャーデビューか?

さて、仮にJさんというアーティストがメジャーデビューしたらしい・・・という話を聞いたら、まずはそのレコード会社のアーティストページに載っているか調べてみるといいかもしれません
たまに、制作はインディーズレーベルで、流通だけがメジャー傘下のディストリビューターなのに、「メジャーデビュー」と称しているケースがありますが、これは本来「メジャー流通」の範囲です。

⚫️よくあるカラクリ その2 買取制度
本来であれば制作費をレコード会社が持って制作を進める、もしくプロダクションと制作費の配分を決めて制作するのが本来の姿ですが、ケースによってはレコード会社が制作したCDをアーテイスト本人または所属事務所に数千枚単位で買い取らせるケースもあります。これはもちろんメジャーデビューではあるものの、制作費をレコード会社が負担すれば原盤権はレコード会社のものとなり、アーティストにはアーティスト印税しか入りませんし(作詞や作曲をしていれば著作権使用料は入りますが)、しかも最初の持ち出しが大きくなるため、アーティストや事務所としては決して「おいしい話」とは言えないでしょう。
最近はこの買取前提で話を進めてくるレコード会社も多いので、声がかかったからといっても諸手を挙げて喜べるとは言い切れないのです。
買取の持ち出しをするなら最初から制作費を持って原盤権を持った方が得策です。しかしそれではレコード会社が納得しないというケースも多いのものなのです。

⚫️かつて実際にあったワナ  原盤権をとられた!?
昔こういうことがありました。動画サイトで人気のあった某アーティストの楽曲をレコード会社が「うちから出しませんか」と持ちかけました。そのままCDにすれば当然原盤権はアーティストのものです。ところがレコード会社は「せっかくだからうちのスタジオでいいミュージシャンを使って録り直しませんか?」と持ちかけました。これに乗ってしまったアーティストはまんまと原盤権をレコード会社に取られてしまったわけです。
そしてそれに気がついた彼は、やはりオリジナル音源でいきたいと申し出たところ、「それならば掛かったスタジオ代とミュージシャン代を払ってくれ」と言われたそうです。
原盤権に疎かったアーティスト側が悪いという意見もあるかもしれませんが、本来このようなことはレコード会社から本人に十分説明をして進めるべきことでしょう。

⚫️メジャーで行くか?インディーズで行くか?
ステイタス、宣伝効果やコネクションの広さはやはりメジャーが有利でしょう。ただ、彼らは売れて儲けをが出ることが大前提なのですから、金を出すからには口を出さないとことは一般的にはあり得ません。メジャーで行くならある程度アーテイストイメージや楽曲の方向性で双方のコンセンサスがとれるという前提がまずは必要でしょう。ただ多くの人間が関わるのですから、そのぶんプロダクションやアーティストの取り分は減るのは必至です。
それに対してインディーズは、ステイタス的にはメジャーにかなわないものの、自由に作品が作れて、今ではある程度の流通には載せられるというメリットがあります。CD売り上げに対する取り分も大きいのです。どちらのスタンスがアーティストとして向いているかをよく考えた上で選択することが肝要です。
ちなみにインディーズで大成功したアーティストの代表格はゴールデンボンバー、MONGOL800、DIR EN GREY、シドなどです。
プロフィール

atozogawa

Author:atozogawa
音楽プロデューサー、ギタリスト、作編曲家の小川悦司です。
好評だった「ミュージシャン金のバイブル」の続編をブロマガ配信することにいたしました。音楽家を目指している方にご覧いただけたら幸いです。

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