Tips10.いい音楽がやりたい「だけ」では仕事にならない

いい音楽がやりたい「だけ」では仕事にならない

先日SNSでこのような気になる書き込みを見つけました。
両方ともに演奏家の書き込みなのですが、
ひとつは「店の方針で出演できなくなった」
もうひとつは「いい音楽をやりたいと言ったら契約解除になった」
というものです。

とかく音楽家は自らいい音楽を追求しますし、これは例えどれだけキャリアを積んでもそう思うものなのです。でも、自分で市場を持っているならともかく、人と組んで仕事をする時はそこが最優先ではダメなのです。音楽家の立場や考えはとてもよくわかりますが、今回は相手(お店や興行主側)の事情も考えて、「音楽家はどう仕事に向き合えばいいか?」について考えてみたいと思います。

両方ともにご本人の詳しい事情はわかりませんが、「例えば店の方針で出られなくなった」と言って容易に想像がつくのは、お店としては「もっと集客して欲しい」と思っていて、実際それができなかったというケース。もうひとつは「お店として他に出したいアーテイストがいて枠の割り当てがなくなった」という2つのケースです。(人としてソリがあわないというケースもあるかもしれませんがそれはひとまず置いておきます)

確かに、お店によっては固定客を持っていて、演奏者に集客ノルマはなく、弾きに行けばいい・・とういう店もあります。でも昨今のライブハウスは、アーティストの集客を期待してチャージバック方式にしているところも少なくありません。お店のメインの売りが「飲食」で、「ライブ演奏はサービスの一環」という店や、いつも同じカテゴリーのジャンルの素晴らしいアーティストが出る店であれば固定客もつくでしょうが、残念ながらアーティストに依存している店にとっては集客できないアーティストでは困るのです。
逆に、アーティスト側も「そのような店だと分かっていて出演する」のであれば、集客努力はするべきでしょう。
しかし、プロで長年サポート系の仕事をやっているプレイヤーなどの場合、ギャラをもらって演奏することに慣れているので「集客は自分の仕事ではない」と考えるのも無理はありません。また、決して集客のノウハウに明るくないということもあるでしょう。でも、その店の方針がそうなのであれば基本的にはそこは従うしかないのです。そもそも他人の経営ですからそこには経営判断もありますし、演奏家はその店での演奏を自ら選んでいるはずなのですから。また「他に出したいアーティストがいて・・・」のケースであれば、それはや残念ながらお店のニーズに合わせられていないということです。先方も事業ですし、お互いにWinWInにならなければハッピーな結果は望むことはできないのです。多くの場合はお互いのコミニュケーション不足か、動員も含めての実力不足など、いずれにしてもニーズに対しての思慮不足が要因であることが多いようです。もしそれでもそのお店で演奏したいのであれば、可能であるならまずはお店側の要望を聞いて、よく話し合ってみることでしょう。

さて、後者の「いい音楽をやりたいと言ったら契約解除になった」という件ですが、これも詳しい事情はわかりませんが、まず「いい音楽をやりたい」という気持ちが解除になる要因ではないということです。「いい音楽をやりたいので〜〜して欲しい」または「〜〜できない」というように相手に対して要望を出したか、相手の要望を拒否したか、それなりの経緯があるはずです。
先に言ったようにミュージシャンは「いい音楽」をやりたいと思うのは当然ですが、そのいい音楽が「クライアントのニーズに合っているか?」を忘れていては話が合わないのは当然です。
テレビで当てぶりの仕事があったとして「いや実際に弾いたほうがいいから」などと言っても却下されて当然ですし、いくら料理の勉強をしているからといって「おにぎりを食べたいと言っている人に対してフランス料理を出す・・・」そんなニーズを無視したリアクションは拒絶されても仕方のないことです。もちろん演奏家にとって簡単なことを提供するのはそれなりの勇気が要ります。それが自分の演奏技量だと思われても嫌だという気持ちもわかります。でもそれがニーズなのであればそれに応えるのもプロの仕事です。

音楽家はとかく自己実現と他人からのニーズの狭間で悩むことはあります。でも「仕事」とは相手あってのもの。自己実現は相手のニーズに応えたその先にあるのです。自己実現が最優先なら他人の土俵でやるのではなく、自分でイベントを打てばいいだけのことなのです。

Tips2.プロになるための最低条件

Tips2.プロになるための最低条件

アーティストであれ演奏家であれ、音楽を職業としていくことにあこがれる人は多いでしょう。でもそのハードルは決して低いものではないということはみなさんご存知の通り。
音楽を目指している人の大半は志半ばで諦めてしまうのも現状で、プロになれるのはほんのひと握りの人間です。
そしてプロになっても数年でやめてしまう、いややめざるを得ない状況になってしまう人もまた多いのです。
 ではどんな人がプロの音楽家になっているのか?そしてさらに長年音楽業界で仕事をしている人というのはどんな人か?そのあたりを知ることでプロとしてやっていく術が見えてくるかもしれません。もちろん、プロの音楽家になるための最低条件と、長く続けていくために重要なことは少し違うのですが、共通点も多いものです。
先日、久しぶりにキリショーとサシ飲みした時にもこの話になりましたし、弟子をたくさん持っているプロの友人がSNS等で話していることなども含めて、ここではまずプロになるために最低限必要なポイントを紹介しましょう。


プロになるために最低限必要なことは以下の5つです。
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Author:atozogawa
音楽プロデューサー、ギタリスト、作編曲家の小川悦司です。
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